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2010.06.15

青空からまん棒

私は洗濯が大好き。洗濯機が回っているのを見ると、ただそれだけで幸せ。二人家族だけど大体毎日洗濯する。朝になると家中から洗う物を見つけてきて、回す。晴れた洗濯日和には2回の時も。カーテンも毛布もドライ表示のあるものも、洗えるだろうものは洗ってしまう。大抵の汚れは水で落ちると私は信じているので、泡立つ洗剤はほとんど使わない。洗濯リングとアルカリウォッシュ、酸素系漂白剤を大さじ1杯入れて、短い30分コース(すすぎ1回)でささっと洗う。朝7時前に洗濯物を干すと、晴れた日には4階のベランダで風に吹かれて昼過ぎにからっと乾いてくれる。

洗濯機は日立の「からまん棒」。22年間ほとんど毎日使ってきた。それまでは二槽式の洗濯機で、初めての全自動・最新式がうれしかった。でもなぜからまん棒なのか、その存在意義が最初よくわからなかった。からまん棒がないほうが容積が増えてもっと洗えるんじゃないか?!からまんぼうといいつつ絡むこともあるじゃないの?!とも思った。そもそもこれは夫が花婿道具として買って持ってきたもので、私が選んで買ったわけじゃなかったから……。

時々不満に思い波風立てたこともあったように思う。でも22年間ちゃんと毎日動いて洗ってくれた。私の洗濯ニーズ(省洗剤・節水・アルカリ洗濯)に応えてくれた。兵庫から横浜、横浜から東京と計4回の引っ越しにもよく耐えた。

そのからまん棒が先週土曜日に突然壊れた。思えば新月。洗濯機の回りが力なくなり、脱水の回りも弱くなり、ほとんど脱水できなくなってしまった。仕方なく手で絞って干した。脱水機はすごいと改めて思った。

次の日もしかして直っているかもと、もう一度洗濯機を回してみたけれど……。
最後は静かに息絶えるような感じだった。よくやってくれたね、お疲れさま。やれやれ済んだね、と声をかけた。

新しい洗濯機が来る日の朝、からまん棒の本体をきれいに磨いた。
そこではっとした。本体右手、ダイヤルの横に「青空」と記してある。からまん棒のほんとの名前は「青空」だったのだ。22年間全然気づかなかった。「青空」という文字。

長いこと、どうもありがとう。青空=からまん棒。
シンプルで頼りがいのある、すごくいい洗濯機でした。最後の最後の大実感。(←もっとはやく気付けよ)
いなくなってますます懐かしいです。ほんとにどうもありがとう。

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コメント

chiikoさん、こんにちわ!
梅雨に入り、これからは、なかなか洗濯物も、
思うように乾くなるけど、お花たちは、少し、
喜んでいるかな?

からまん棒、22年間も働き続けてくれて、
「ありがとう!」ですね。
『青空』という名前だったのですか。
洗濯機に、ぴったりですね。

chiikoさんは、兵庫と横浜にお住まいでしたか。
うちの旦那さんの大学時代が、兵庫です。
いつか、行きたいなと思っています、宝塚。
横浜は、2度ほど行きましたが、好きな街。

投稿: うさうさ | 2010.06.15 16:52

ありましたね~、からまん棒。
私が日○製作所の中で働いていたとき、社員割引で買えると回覧が回ってきた記憶があります。
あれから22年か~(とおい目)。
洗濯機・青空のテーマソングは、確かMy Blue Heavenでしたね。

22年も毎日(ときには日に2回3回?)と、しっかり働き続けたなんて、すごい洗濯機。
よほどchiikoさんと気が合っていたのでしょう。
最近話題のはやぶさに通じるものがある気がします(気がしない?)。

うちの洗濯機はまだ買って11年だけど、洗濯機を回す力が確実に弱くなっています。
いつまでもってくれるだろう・・・と思う今日この頃。

新しい洗濯機も、chiikoさんの良きパートナーとして長く活躍してもらいたいです。

投稿: ケララ | 2010.06.15 17:42

うさうささん、おはようございます!
梅雨に洗濯機の記事。ちょっとタイムリーかな?!
からまん棒、ほんと22年間、タフに働いてくれました。
いつも私の青空でいてくれたんです。
電化製品の名前って見落としがちですけど、そこに製作者の思いや意図が込められているのでしょうね。

旦那様の大学が兵庫だったんですね。
私が関西で過ごしたのは2年間。
もしかしてその頃ニアミスしていたかもしれませんね。

横浜には今は住んでいませんが、最近は月に3回ぐらい行ってます。縁ある街。
きょうもよい一日を!

投稿: chiiko | 2010.06.16 07:36

ケララさん、おはようございます!
回覧記憶があるんですね。CMとかあったのかな。
私はそこのあたりの記憶が不透明です。
My Blue Heaven?! 聴いたら思い出すかな。

22年ってやっぱりすごいよね。もしかしたらお宝洗濯機だったのかも。
からまん棒は、いつまでたっても壊れそうな感じがしませんでした。
もしかしたら一生一緒かなとも思いました。

最後燃え尽きて、流れ星になった、はやぶさ君。
リンクしている気もします。

新しい洗濯機と今日も付き合いました。ぼちぼちなじんでいこうねという感じ。
今日も心は晴れ晴れ青空、よい一日を!

投稿: chiiko | 2010.06.16 07:44

きのうchiikoと、洗濯機に洗濯したかもー。

投稿: BlogPetのちいち | 2010.06.19 14:41

はじめまして。「洗濯機 からまん棒」でググって訪問しました。
拝読して、わぁ同じような人がいる~と嬉しくなりました♪
我が家も8?年製、薄いピンク色のからまん棒を一昨年まで使っていました。
名古屋~大阪~兵庫~東京と大移動をものともせずに付いてきてくれて、
よく働いてくれましたが、取りきれないカビがどうしても気になったのと、
メニュースイッチが故障したのを機に買い換えました。
(夫がパネルカバーを外して直してくれたのでまだ使うことはできたのですが。)
二槽式と長いこと迷っていたのですが、カビが一番のストレスだったので、
シャープの穴なし槽を購入しました。
でも、時間と体力の許す限り、
汚れの種類や汚れ具合、衣類の色、生地の種類などを分類して、
効率的かつ合理的に洗いたいために途中で一部の洗濯物を取り出したりするのですが、
腹立たしいほどに真ん中で袖やら紐やらの細長いものが絡みまくっているので大変(>_<)
からまん棒の効用を初めて認識して、どうして今はからまん棒がないのか
探っていました。メーカーにもリクエストを出しましたが、
世間ではあまり評判が良くなかったようですね。
今の大型パルセーターの進化したはずの新しい子でも不均衡のまま脱水しようとして
癇癪起こして思考停止して仕事放棄したり、均衡をとるために
わざわざもう一回水を張って回して平均するという無駄を勝手に(自動的に)やっているので、
愛称もない新しい子に腹を立てて当たりながら、
からまん棒はかわいかったなぁ~と懐かしんでいます。
そんな思いが伝わるのか、そうすると余計にストライキが多くなるような氣がしているのですが(^_^;)
今のところ、性能に満足できる洗濯機は世の中に存在しないので、
縁あって我が家に来た新しい子に名前でも付けてかわいがってあげるかな。。。
・・・という気持ちに、書いているうちになれました。chiikoさん、ありがとう(^-^)
でも次の機会にはもうちょっと進化した二槽式が出てるといいなぁと高望み。

投稿: もんきー | 2012.03.23 11:58

もんきーさん、コメントどうもありがとうございます

私もからまん棒とは長年一緒に過ごしてきたので、もんきーさんのお気持ち、よくわかります。
洗濯機は、購入するときに、実際になかなか使い比べてみることができないので、出会いは運命的なものがあるような気がします。

からまん棒のことを時々思い出しつつ、新しい洗濯機と付き合っています。

二槽式もよかったですよね。私も進化した二槽式の登場、待ち望んでいます。

これから春になって、また洗濯日和が楽しみな今日この頃です

投稿: chiiko | 2012.03.26 17:15

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