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2008.10.29

悟り座悟る座

今日は蠍座の新月です。太陽も蠍座なのでダブルで蠍座。蠍座さんおめでとう。最近ふと気づいた私の大発見。蠍座って悟り座なんだなと。私は大体において鈍感なんだけれど、時々人の気持ちや気配を悟ってしまう。これは諸刃の剣。悟りたいことも悟れるけど悟れて良かったと思うけれど、悟りたくないこと、できれば悟らないで済ませたかったことも悟ってしまう。悟ったが故に辛く悲しい思いをすることも。でも悟られた方はもっと辛く悲しいだろうと悟る私。故に私は悟った事を悟られまいと必死になる。私がこの生涯で身につけた特質の1つは、悟った事を隠すこと、悟られまいと振る舞うこと。でもこれは無駄な努力だったかもしれないね。もうそんな努力しなくていい。別に悟られたっていいじゃない、悟ってもいいじゃない、悟らなくてもいいじゃない。自然でいいよ。そんなふうに自然に悟れたらいいな。今日の新月の願い事。

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2008.10.23

『あとみよそわか』幸田文著

父・こんなこと (新潮文庫)

今秋朗読発表会で読んだのは、幸田文『父・こんなこと』より『あとみよそわか』。朗読時間は10分(前回から3分間進化!)。父・幸田露伴は言わずと知れた大文学者、実生活では躾け全般もろもろ大層厳格な方で、文さんに整理整頓、行儀作法等々(「おしろいのつけかた、豆腐の切りかた、障子の張りかた、借金の挨拶、恋の出入り」までも)、事細かに丁寧に教育したそうです。まさに教育とは教え育てることなのだと読んで身に沁み入ります。『あとみよそわか』では、掃除の仕方・段取り、はたき・箒の手入れ扱い方を、時に叱りつけ時に機嫌をとりながら実地で教えていく日々の過程が書かれています。父娘の動作と言葉のやりとりはまさに真剣勝負。でもそれだけに読む方には実にヒューマンでユーモラスに伝わります。掃除の仕方を教えながら生き方・働き方・書き方、人としてあるべき姿を説いています。

「そわか」は真言の最後につける語「莎婆訶(ソワカ)」。「女はごみっぽいもんだから、もういいと思ってからももう一度よく、呪文をとなえて見るんだ」と父。あと見よ、そわか。あとみよそわか。この私も全くせっかちおっちょこちょいであとの始末が間抜けな人間なので、この言葉を肝に銘じておきたいです。

追伸。人前での朗読はとても気持ち良かった(直前までその最中もドキドキだったけど、だんだんにワクワクしていった)。いつもより広い空間で声を響かせ作者の言葉と心を届ける。ただそれだけのこと、ただそれが嬉しくて嬉しくて、不安も緊張も失敗も乗り越えていける。ああ私も図太くなったものです。

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2008.10.20

私たちよく似てるわ

      Cats

はぐれたように見えて、また会えた。昨日の自然な偶然に確信した。はぐれても、きっとまた会える。
私ってついてない、そう思うこともなくはないけど、私ってやっぱりついているんだなって。

聖子ちゃんの「とんがり屋根の花屋さん」という、めちゃくちゃ悲しいんだけど凛として日が差す歌があって、時々フレーズが蘇り口ずさむ。~私たちよく似てるわ~ 写真は街角でのワンショット、私たちのツーショット。

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2008.10.15

『夜の公園』川上弘美著

夜の公園

神無月の十三夜に読んだ川上弘美さんの『夜の公園』。一瞬で読んだ気がする。かつて大好きで愛していたであろう人のことを、もうあまり好きではないと気づいた主人公リリ(ほんとはみんな主人公なんだけど)。好きという気持ちは素直で純粋で自然発露的であるが故に、厄介で中途半端が許されないのだ。切ないね。

夜の公園で夢見る同床異夢。夫への気持ち。妻への気持ち。彼への気持ち。彼女への気持ち。女友達への気持ち。他者への気持ちそれらいろいろいっぱいあるけど、一番大切なのは自分への気持ちだと読んで感じた。ほんと切ないね。宿した子との気持ちが唯一同床同夢な気がして、読んで救いとなった。

今日は神無月の満月。望み叶いますよう。同じ夢見られますように。

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2008.10.10

極めて個人的に私信

忘れてたこと思い出しました。どうもありがとう。でも完璧には思い出せない描けない
遠い約束 do you remember me 遠い約束 有効ですか
遠い約束 I remember you もうすぐ神無月の満月です。

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