『ボッコちゃん』ふたたび
今年の朗読発表会には星新一氏の『ボッコちゃん』を読みました。淡々・棒読み調の私には最適なのではないかと3カ月前に決めました(朗読を学んでいるにも関わらず私は朗読調が大苦手大嫌い)。『ボッコちゃん』については3年前に記事を書いています。ここへ来てこの私が人前で読むことになろうとは夢にも思わなかった。未来はほんと生きてみないと、わからないです。
3カ月間毎日ちょっとずつ練習していったのですが、私、日を追うごとにボッコちゃんに感情移入していって、ボッコちゃんの声に感情がこもっていってしまいました(3カ月前の最初に朗読した時が一番リアルにボッコちゃんだったように思う)。ボッコちゃんはロボットのカウンターレディだから、あくまで淡々・そっけなく・つんとしていていいというのに、何か映画のA.I.みたいに読みが変化していった。
でも思う。確かにボッコちゃん、頭は空っぽに近く感情を表すことこそしなかったが心はあったのでは?そもそもボッコちゃんはカウンターレディとして作られたのではない。人間の勝手な都合でカウンターに置かれただけ。ボッコちゃんはどこにいてもボッコちゃん。
さらに実は私この4月から某コーナーのカウンターに立つことになりました。いわゆるカウンターレディとしてではないのだけれど。できるかな、ボッコちゃんみたいにその役をやり果せるかしら。今からはらはらどきどきわくわくしています。
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コメント
chiikoさん、もの凄いご無沙汰です。
某コーナーのカウンターってかなり気になりますね。
はらはらどきどきわくわくっていいですね。はらはらどきどきは日常茶判事なんだけれど、わくわくがなかなかないんです。某コーナーって、コージーコーナーのカウンターだったら、僕もぜひやりたいです。
投稿: snow_slow_snow | 2008.03.28 09:56
snow_slow_snowさん、おはようございます!
もの凄いご無沙汰もわくわくして嬉しいですよ。はらはらどきどきプラス、わくわくが原動力。私の日常は大体において淡々ですけど、ここぞというときに、この原動力が内と外から湧いてきます。
某コーナー。みんなそれぞれコーナーがありますよね。コージーコーナーのケーキは大きくて美味しい!(特にモンブランが好き!)スイーツも原動力の1つです。
私も未来、信じています。よい週末を!
投稿: chiiko | 2008.03.29 05:46
ボッコちゃん。
懐かしいなぁ。
思えば小説を最初に読ませてくれたのは、
星新一さんのショートショートでした。
ブラックユーモアの世界に、
酔ったものです。
そのあとは片岡義男。
完全に角川文庫の術中にはまっていますが、
我々の世代はそういうもんでしょう。
今となっては「ボッコちゃん」どういう内容か、
思い出せませんが、
題名を聞いただけでとても懐かしいです。
投稿: 森の音 | 2008.03.30 00:33
森の音さん、おはようございます!
私の読書生活の原点は、面白さ、興味、不思議、謎を追い求める気持ちです。読んでも読んでももっともっと読みたいと次から次へと読んでいったあの頃があります。
SFもたくさん読みました。
きっかけはNHKドラマ「タイム・トラベラー」を見たことから始まって、ケン・ソゴルのことを知りたくて、私もケン・ソゴルにいつか会いたくて、その原作を読みたくて筒井康隆さんの『時をかける少女』を読んで、その他いろいろ読んでいきました。
片岡義男さんも懐かしいですね。当時は私の気持ちが時流に反発して全く読まなかったですけど、今になって読んでいます。
ボッコちゃん、機会があれば見つけて読んでみてくださいね。
大人には大人のいろいろ発見があると思います。
きょうもよい一日を!
投稿: chiiko | 2008.03.30 06:00
こんばんは~、chiikoさん!
中学生になった頃、「『ボッコちゃん』、もう読んだ??」が友達の間の会話の一つだったと思います。私にとっては文庫本の入り口だったように思います~^^。
子供にも薦めた短編集でしたが、中学の英語の教材で「おーい、でてこい」があったと言ってましたよ。
で、なんと「タイム・トラベラー」って懐かしい!!←大興奮
えええ??chiikoさんもリアルタイムで見てたんですかっ??それとも再放送??(があったかなぁ)
確か、土曜6時頃の放送だったと思うのですが、ケン・ソゴルが大好きでした~。それと、ラベンダーが北海道まで行かないと無いってのも知りましたよ。続編も見てました!!
筒井康隆さんの原作だったことから、その後私も数冊読みましたが、「家族八景」「七瀬ふたたび」が不思議な面白さでした。
「ボッコちゃん」、私も久しぶりに読んでみようかなぁ。
うふふ、ホントはchiikoさんの朗読で聴いてみたいです!
そして新しい「挑戦」、がんばってくださいね^^。どきどき、わくわく!
ではでは、またね~。
投稿: りよ | 2008.03.31 02:03
りよさん、おはようございます!
ボッコちゃんって名前は可愛いけど、なかなかかなり怖いお話ですよね。ボッコちゃん、今回私は大人の人たちの前で読んだんだけど、子供たちに読んだらどういう反応をするだろうと興味津々です。そういう機会がいつかできたらいいなと思っています。
「タイム・トラベラー」。りよさんも見ていたのね!!!私も子供の頃にリアルタイムで見てましたよ。続もすごかったね。「タイム・トラベラー」は私のとても大切な原点です。あの頃から不思議大好きありのまま受け入れ少女になっていったんだと思う。
ケン・ソゴルの顔とか、いまだにくっくり覚えていませんか。あと時空にタイム・トラベラーが漂う映像とか。私がラベンダーを好きなのも「タイム・トラベラー」の影響です。
(鶴書房のSFベストセラーズから「タイム・トラベラー」のノベルスも出ています。『時をかける少女』というタイトルで。続は当時の写真入りです。どこかで見つけたら見てみてね。懐かしいよ!!!)
「七瀬ふたたび」も見てたよ。chiiko通信の記事タイトルで時々使う「ふたたび」という言葉はそれへのオマージュです。私の中にもどこか七瀬的なものがあるんじゃないかなと。
4月からの新しい挑戦。がんばるね。できることを1つ1つやっていきます。
どうもありがとう。きょうもよい一日を!
投稿: chiiko | 2008.03.31 06:09
chiikoさん,こんばんは。
「3年前」と聞いて,「ひょっとしたら?」と思ったら,その記事にも「反応」していた なも でした。
なも は「タイムトラベラー」よりも先に小学5年のときに,「ジュべナイルSFシリーズ」というハードカバーの本で『時を駆ける少女』を読みました。鶴書房から出る前だったと思います。
このシリーズの著者には,眉村卓,豊田有恒,光瀬龍,小松左京など,後に大御所になる日本のSF作家がほとんど網羅されていたように思います。
「ボッコちゃん」は先日NHKのテレビで見ました。最近ときどき星新一の作品を短い番組でやっているようです。
なぜか,我が家の下の子も,最近,星新一を読み始めました。
投稿: なも | 2008.04.04 23:32
なもさん、おはようございます!
おーいと、でてきてくれましたね。ふたたび反応ありがとうございます。
そうそう、あれは「3年前」なんです。拍手喝采。
私もだんだんいろいろなことを思い出してきました。
今、私が手元に持っている鶴書房の「時をかける少女」「続・時をかける少女」の2冊はきっと兄の本なんです。兄がSF好きで、なもさんが読んだハードカバーシリーズも兄の本棚にあったような視覚記憶が蘇ります。
子供の頃に読む本というのは、大体において家にある本ですよね。読書生活の始まりというのは、そういう意味で運命的。本を手にした瞬間、人生の扉が開いていくような。
先日のNHKテレビって、「ボッコちゃん」のドラマですか、朗読ですか。すごく気になります。チェックしてみますね。
どうもありがとうございます。よい週末を!
投稿: chiiko | 2008.04.05 06:35
NHKのサイトを確認しましたところ,「星新一ショートショート」という番組で,「星新一の世界を斬新なアニメとドラマで映像化する新定時番組」とのこと。
月曜日の午後10時50分から11時の放送で,金曜日の午後3時45分から55分が再放送のようです。
投稿: なも | 2008.04.05 08:16
chiikoさん、おはようございます!
とうとうデビューなんですね♪
有言実行の行動力にchiikoさんのパワーを感じますよ!
いつかカウンターに立つchiikoさんの姿を拝見できたらいいのですけど…(笑)
明日は新月なんですね~
新月の夜に夜桜散歩が出来たらいいなぁ。。。
投稿: uzura | 2008.04.05 08:35
なもさん、おはようございます!
情報、ありがとうございます。
放送時間もショートショートなんですね。
私が思い描くボッコちゃんと、その世界。
ぜひ見てみたいです。
きょうは新月、よい休日を!
投稿: chiiko | 2008.04.06 07:30
uzuraさん、おはようございます!
カウンターデビュー、しました。
こんな私でいいのという感じですけど、
自分で扉をたたいて開けた道です、
その時にはもう開き直って、カウンターに立ちました。
1つ1つ1日1日大切にしていきたいです。
きょうは新月ですね♪
月明かりはなくても、見えてくるもの、そこにあるものを
感じていたいです。きょうもよい一日を!
投稿: chiiko | 2008.04.06 07:45