とみんの日、東京都写真美術館
10月、first day。きょうは都民の日です。対象施設が無料公開とのこと。行けば誰でも都民の日でフリーパスのようです。都民としては無料=プラスマイナスゼロという感じ。
10/02追記。都民の日のきのう東京都写真美術館へ行ってきた。(2年前も写美。ここへ来ると我に問うのはお金を払って写真を見ることについて。)「昭和 写真の1945~1989」第3部「高度成長期」が衝撃的だった。私の人生は日本の高度成長とともにあり、しかしその光と影の実態は何も知らずに成長してきたからだ。秋山亮二氏の「映らないテレビ」、長野重一氏の「陸橋の下の児童公園」には特に引きつけられ、もう戻れない日々をすごく懐かしく思った。
私が写真が好きなのは私にとっての意味・無意味が一目でわかるから。迷う間もなく考える間もなく私の感受性が教えてくれるから。それからやってくるのは感情にすぎない。
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コメント
写美は僕も2回しか行ったことないけど, そこから代官山へ歩いて帰るのも含めて好きです.
お金を払って見る写真ですか.. なるほど.
折角ならオリジナルのプリントを見たいなぁとよく思います.
それは自分がプリントなんかやってるからかもしれないけど.
作家の手をより感じた気になるというか.
面白いんですよね. よく見ると人間が作ってるなぁって感じが.
詩が柔道のように1対1で組み合ってゆすぶるものなら
写真はボクシングの如きものかもしれません.
いきなり強烈にぶっ叩く. そんな作品も嫌いではありません.
近頃は叩いているのも気付かせず相手をノックダウンさせる
そんな高度な写真も流行っているようですが.
僕は写真が持つ特有の余韻が好きです.
それが現実世界を切り撮った映像だということに
時々驚きますけど.
投稿: 宗さん | 2007.10.02 13:24
宗さん、どうもありがとうございます!
宗さんから写真と詩の話を聞くのはすごく嬉しい楽しいです。
写美の4階に図書室があるのはご存じですか。
眺めがよくて居心地がよくて、余韻がある部屋。
ここはいつもフリーのようです。
いつまでも居たかったけど私は立ち去らざるを得なかった。
また行けたらいいな。
宗さんのコメントを読んで、写真って瞬間というより時間だなと感じました。
きょうもよい一日を!
投稿: chiiko | 2007.10.03 05:33
4階は図書室なんですか. 知らなかった. ありがとうございます.
瞬間を時間に変える力が写真にはあるかもしれません. またその逆も.
しかし表現とは大方そういうものかと思っています.
つまり写真もまた, 現実とは違う世界なわけです.
写真が他の表現に比べリアリティに富むのは, 実は作家と作品の距離が他の表現に比べて遠いところと考えています.
これが近ければ近いほど写真のリアリティは失われていく.
だからある種の写真作家は自分の作品と自分との距離を置く.
chiikoさんが仰るとおり写真は一目で分かるモノだと思います.
人間は写真のある部分を瞬間的に理解しようとするのです.
例えば構図から受ける印象は瞬間です.
みんな構図が大切だと言うのはそういうことでしょう.
人は画面の映像をどこか線で区切ってそれぞれに意味を付けて理解しようとする生き物です.
目を開き見て生きるという行為は, 見える世界に構図を作り続ける作業に他なりません.
つまり写真は四角い枡である以上, 既に構図に他ならないのです.
故に写真が瞬間的であるのは, 既に構図が作られた画面だからなのです.
しかし写真構成はその瞬間的なことから時間的ものまで, 含めて様々に存在します.
たくさんの作品を見ればそれが単に構図や組み立てだけではないことが分かるでしょう.
簡単に言えば複数の写真で表現できる世界があるのです.
それはまた傑作を並べたら傑作というわけでもないように.
そういう意味では詩と写真は何か近い部分もあるようにも思うこともあります.
素晴らしい詩には余韻があるものです.
また音に出した時, その歯切れのよさは構図のように思えませんか?
僕らは言葉を言葉で理解しているわけではありません.
ただ積極的に言葉を使っているということだと思います.
投稿: 宗さん | 2007.10.03 11:27
宗さん、おはようございます!
キャッチボールしていると、今、自分に足りないもの、自分にあるものが見えてきて、全部ひっくるめて私なんだと気づいてきました。
写真の詳しいことについて私はよくわからないけど、もっと、見たい、知りたい、学びたいと思いました。
写真の構図のことも全然わかってないです。
でも詩の構図の理解ではわかります。
私は一目で伝わる詩が好きですし、書きたいです。
私は意識的、無意識的に詩の構図を読み取って、書き取っているのかもしれません。
一目って大切です。一瞬でも一生も続くから。
どうもありがとうございます。きょうもよい一日を!
投稿: chiiko | 2007.10.04 05:52