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2007.03.13

『私の作ったお惣菜』

私の作ったお惣菜宇野千代さん満89歳の時の料理語り本。宇野さんは幾つになっても初々しい方だった。岩国鮨、大平、鯛そうめんといった生まれ故郷岩国の名物料理から始まり、カレー・ライス、梅干し入りのチャーハン、白玉ずんだ、極道すきやき等々の絶品惣菜が実演風に紹介されている。

宇野さんが手際よく心を込めて作り出す料理はどれも彩り豊か可愛くモダンで、宇野さんそのもの。料理のことと一緒にその時々のご自分の身の上話も語っていて、それがまた絶妙の味付けとなっている。料理は日々愛の告白なんですよと宇野さんが語りかけてくる本だ。

事後告白すれば私、先日朗読の発表会があって『私の作ったお惣菜』の冒頭部分を朗読しましたの。持ち時間は5分。とても緊張して声も震えはしたけど、自分が響いているのが感じられて、何かやったーという気分爽快の経験でした。生来人前に出るのは大の苦手だけど、それを押しても表現したい何かが私の中にはあるんだと深く実感して、春の日そんなこんながふつふつと沸き起ってくる今日この頃。

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コメント

こんにちは。
「料理は日々愛の告白」ってすごい言葉ですね。
病気上がりでろくな料理も作れなくて・・・。
早く愛の告白ができるようになりたいです。

あと、朗読のことですが、Chiikoさんの朗読は日々進化してますね。発表会の現場にいなくても、それはよく分かります。
大きい声ではっきり発声していると、歌もうまくなるよ。

投稿: ケララ | 2007.03.13 09:26

ケララさん、こんにちは!
ケララさんの気持ちはちゃんと込められ
伝わっていると思いますよ。
そして愛の告白もしてもらいましょう。

日々進化とはどうもありがとうございます。
予行演習のおかげで、ちょっと度胸もつきました。
いつか歌を歌うこともあるのだろうか。
これからの自分が楽しみです。ではまたね!

投稿: chiiko | 2007.03.13 14:33

宇野千代さんといえば、
瀬戸内寂聴さんに、「わたし、死ぬ気がしないの」
って、言った人ですね。

『私の作ったお惣菜』
…読んだことはないですけど、
chiikoさんの朗読、聞いてみたかった気もします。

朗読って、いいですよね。
舞台は広ければ広い方がよくって、
ありったけの心をこめて、大声で、
エコーが掛かると、自分の声が王声に
聴こえてくるから不思議。
至福ですよね。
……カーテンコールしてねみたいな、
ボクは、『朗読詩』を書くのが夢です。

投稿: 海ton | 2007.03.13 16:09

こんばんは~、chiikoさん!

宇野千代さん、オシャレな方というイメージですね~。
あ、それとchiikoさんをみんなの前に連れて行って(!)くれる、頼もしい方ですかね^^。


ふつふつと沸き上がる、新しいもの、温めていたもの。
chiikoさんのすてきな春ですね!
朗読大成功。おめでとう~。

ではでは~、またね。

投稿: りよ | 2007.03.13 23:55

海tonさん、コメントどうもありがとうございます。
私が朗読の勉強を始めたきっかけは、
いつか自作の詩を朗読したいと思ってのことです。
私の場合詩が短いので、ちょっとそこが大問題です。

海tonさんの朗読詩を書く夢、
叶えてくださいね。叶いますように。
きょうもよい一日を!

投稿: chiiko | 2007.03.14 05:47

りよさん、どうもありがとうございます!
5分で読めるものって、あるようでなくて
本棚をごそごそ探していたらこの本に再会しました。
そうそう、ささやかながらの大成功?!
は宇野千代さんがいたからこそです。

りよさんも、すてきな春でありますように。
きょうもよい一日を。ではまたね!

投稿: chiiko | 2007.03.14 06:06

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