「夏の靴」in『掌の小説』
朗読講座へ行ってきた。文学作品を分担して読み、それをマイク録音して後でみんなで聞き直す。全6回で第1回のテキストは川端康成氏の「夏の靴」。朗読は国語の授業以来で、自分の声を録音するのも聞くのも私は初めて。ささやかながらすごい経験だった。
「夏の靴」は『掌の小説』収録のまさに珠玉作品。冬なのに夏の雰囲気が感じられる不思議な小説だ。なぜ少女は靴を履いていないのか、どこから来てどこへ行こうとしているのか、読んでも読んでも真相はわからないけれど、読むごとに少女の気持ちが伝わり胸を打つ。
私の朗読分担は最後の部分。無我夢中で読みながらも最後の最後、夏の少女の気持ちとその光景が一瞬にして手にとるように見えたようで、涙ぐみそうになった。それでも何とか読み終えられたのは、夏の少女がそこにいて助けてくれたから?
「おじさん、ここで下ろして頂戴。」
勘三がふと道端を見ると、小さい靴が一足枯草の上に白く咲いていた。
「冬でも白い靴を履くのか。」
「だってあたし、夏にここへ来たんだもの。」
少女は靴を履くと、後をも見ず白鷺のように小山の上の感化院へ飛んで帰った。
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コメント
おはようございます。
朗読されたんですね。お疲れさまでした。
私も、chiikoさんの朗読テープ、聴いてみたかったです。
なぜかというと、以前、自分のブログに「いい声の人」といった題材で書き込んだときのことです。
「女性のいい声って、どんな声なのか、私にはよく分からない。癒されると感じる声の女性はいるけど・・」といったことを書きました。
そのとき思い浮かべていたのは、chiikoさんの声だったから・・・これ、冗談ではなく本当の話ですよん(^^)
朗読、続けられるとよいと思います。
・・というわけで、今日こそ少し晴れて欲しいですね。
それでは、また(^.^)/~~~
投稿: ケララ | 2006.05.19 08:53
chiikoさん、おはよう♪
朗読講座ってあるんですね!
自分の声を聞くのってちょっこコワイような?
自分の踊りをビデオで観るとかなり衝撃的なのですが、そんな感じでしょうか?
誰かの気持ちが感じられた瞬間って、嬉しくて涙がでますね。
気持ちを伝えたり受け取ったりがしたくて、自分はいろんなことをしてるのかなあ、とか最近思ったりしてました。
ではまた☆メールしますね♪
投稿: SALA | 2006.05.19 09:55
ケララさん、こんにちは!
朗読してきました。
人前で何かするのはとても苦手だけど、
私の場合、苦手なことの中に喜びの種があるようなのです。
ケララさんの記事、覚えてますよ。
え~、そうなんですか。うれしびっくり。どうもありがとう♡
あのとき私、私の声は癒す声ではないなと思いました。
私の声は美声では全くないし、
自分の声もしゃべり方が好きではないので。
朗読、続けようと思います。
今回、朗読テープの声を聞いて、
何だか自分の声がちょっと好きになりました。
心はいつも晴れてますように。ではまたね!
投稿: chiiko(ケララさんへ) | 2006.05.19 12:01
SALAさん、こんにちは!
朗読講座ってあるんですね。
ある日、道を歩いていて、この講座のチラシを見つけました。
これ、私、やりたいと即座に思いました。
自分の声を聞くのは、そう、かなりのドキドキ、衝撃でした。
どこかのだれかの声みたいでした。
でも、これが私の声なんだと受けとめました。
気持ちを伝えたり受け取ったりがしたくてって、
SALAさんもそうなんだね。
私は言葉足らずで、うまくコミュニケーションができなくて、いつももどかしいんだけど、
私なりの方法でいいんだからと最近は思うようになりました。
メール、私もしますね♪ よい一日を。ではまた!
投稿: chiiko(SALAさんへ) | 2006.05.19 12:14
chiikoさん、これは涼も、15年くらい前に(朗読の)教材として勉強しました。
懐かしく思い出しましたよ (^_^)
投稿: 涼 | 2006.05.21 16:11
>> 自分の声を録音するのも聞くのも
初めて …すごい経験だった...
ウーン、、X線写真で 自分のカラダの今まで見たコトのない
箇所をジックリ眺めたょぅな感覚に近かったりシテ (^-^)/
【 お詫び 】
ゴールデン.ウィーク( の後半)を含めて 長旅をしてました^_^
『 Poemぇ日記 』の更新のほう 今暫くぉ待ち下さい ;;
投稿: KA〇 | 2006.05.21 18:57
涼さん、おはようございます!
涼さんも朗読の勉強で使われたのですね。
朗読は奥が深いですね。そして広がりがあります。
きょうもよい一日を。ではまた!
投稿: chiiko(涼さんへ) | 2006.05.22 05:53
KA〇さん、おはようございます!
ほんとそのとおりです。
赤裸々なX線写真のようでした。
長旅していたんですね。
私は短旅を日々重ねています。
お詫びだなんて。
『 Poemぇ日記 』はKA〇さんのペースで更新してください。
きょうもよい一日を。ではまた!
投稿: chiiko(KA〇さんへ) | 2006.05.22 05:59