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2005.05.04

八朔

頭が痛い  考えすぎ
喉が痛い  しゃべりすぎ
くしゃみした 誰か噂している

私のことを噂する人なんているのだろうか
そらみみのようなささやく声は時々するけれど

誰かがくしゃみをしたら
「神の祝福あれ!」と言ってあげましょうと
昔、英会話学校で教わりました。

これらの症状、単に風邪のひきかけという説もあります。
体からのサインは回り回って、かみさまのささやきなのかも。
自分を大事にしなさいというメッセージとして受け取りました。

そんなこんなのとき
ふるさとの母から八朔が送られてきました。
ハッサクの果皮は厚くてやわらかくて薄黄色。
味は少し苦くて甘酸っぱいです。
和風グレープフルーツのような味。
果肉はサクサク・プチプチしていて
口の中で果汁がジュワーと弾ける感じです。

子供の頃はハッサクの苦酸っぱいのと皮をむくのが少し苦手でした。
母が一皮一皮むいて重曹&砂糖漬けしたものをつくってくれました。
冷蔵庫で少し冷やしてから食べました。
シュワシュワ甘苦酸っぱくてジューシーな母の味。

それで送られてきたハッサクを朝と晩に食べたら
症状も一日ですっかりおさまり、元気なもとの私になりました。

ハッサクのにおいは爽やかで輝きのある香りだなと思います。
室内に置いていると、気持ちが自然と鼓舞され元気が出てきます。

ところで、八朔の「朔」は「陰暦のついたち」の意味だとか。ハッサクが送られてきたのは風薫る五月のついたちの日でした。これも意味ある偶然、風薫る五月のシンクロ列車なのかもしれません。

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コメント

こんにちは。

ご実家から八朔が送られてきたのですね。
昔、小学校の頃に国語の教科書にあった「これはレモンのにおいですか?いいえ、なつみかんですよ」を思い出してしまいました。
いい香りのものが郵送してくるって、とても素敵ですね。

あと、お母さんが重曹と砂糖漬けしたものを作ってくれたと聞いて、さすが、みかんの本場は違う!!と感心しました。
そんな食べ方があるとは、まったく知りませんでした。

今度、機会があったら食べさせてください(^o^)丿よろしく~

投稿: ケララ | 2005.05.04 10:01

八朔の、あの小さな一粒一粒の、
プチプチ感を思い出しました。
酸味の強いあの味、しばらく口にしてないですが、好きです。

八朔とは八月一日のことですよね。
気になって調べたら、広島の因島のお寺が原産とのこと、
当時(1860年頃)の住職が、8月1日(旧暦)になったら食べられると
言ったことから名前がついたそうです。
真相はわかりませんが、そんな逸話が残ってるようです。

他に、旧暦の八月一日は、早稲の穂の実がなるころで、
「田の実の節句」とも言うらしくて、あちこちでお祭りもあるようです。

Chiikoさんの記事でちょっとした季節のマメ知識を得られました。

投稿: layback | 2005.05.04 11:44

ケララさん、こんにちは!
国語の教科書にそういう文章が載っていたのですね。
私も子供の頃の教科書のことは、部分的にディープに覚えています。
くじらぐもとか、アムンゼン南極探検隊の話とか、あと殿さまのお茶碗の話とか。

これは八朔に単にタンサンと砂糖をふりかけたシンプルなものです。
しかし、当時はまるで魔法の粉をふりかけるように感じていました。
思えばそうとう手のかかる子供でした。今もそうですけどね。
いつか一緒に八朔を食べたいですね。

きょうも風薫る五月のよい天気です。
よい休日をお過ごしください。ではまた!


投稿: chiiko(ケララさんへ) | 2005.05.04 16:08

laybackさん、こんにちは!
八朔のプチプチ感と酸味の強い味、laybackさんもそう思われますか。おいしいですよね。なんだか大人の味だなと思います。

八朔のこと、調べていただいてありがとうございます。
私は子供のころから食べていて、はっさく、はっさくと呼んでいて、
どんな字を書くかなんて、最近まで考えたこともありませんでした。

八朔の日はめでたい日なんですね。
八朔もめでたい果物だなと思います。
ありがたくいただきたいなと思います。

どうもありがとうございます。
きょうもよい天気ですね。ではまた!

投稿: chiiko(laybackさんへ) | 2005.05.04 16:17

こんばんは。

トラックバックさせていただいたのですが、タイトルを変えただけなのに、トラックバックが二つになってしまいました。
ごめんなさい。
できれば、最初のほうを削除してください(って、こっちが何かを削除するのかな?)。
よろしくお願いいたします。

アムンゼンの話は、私も覚えています。
ちょっと(というか、だいぶ?)、かわいそうな話でしたよね・・・。
子供心に、ちょっとショックを受けた覚えがありました。

投稿: ケララ | 2005.05.05 20:12

ケララさん、おはようございます!
トラックバックありがとうございます。
アムンゼンの話、覚えていますか。
スコット隊の悲しい結末、こどもながら
ぶるぶる震えて読んでました。
私の心の奥底には寒さに対する恐怖が
あるのですが、この物語の影響なのかもしれません。

子供時代に読むものの影響は大きいですね。
ではまた!

投稿: chiiko(ケララさんへ) | 2005.05.06 06:33

こんにちは。
削除してくださってありがとうございました。
また、お手数をおかけして済みませんでした。

スコット隊の話、怖かったですよ~。
遭難するところの描写が、ひどくリアルだったのを覚えています。
今の教科書にはああいう教材はないのでしょうかね?

小説を読んだだけでトラウマになる場合もあると思います。
それが、長い目で見てその子にとっていいことか悪いことかはわかりませんが・・・。
ちなみに、私のトラウマは、三島由紀夫の自決です(T_T)

変な話になってしまってごめんなさい。
それでは、また~。

投稿: ケララ | 2005.05.06 10:16

ケララさん、こんにちは!
スコット隊、怖かったですよね。
私、八甲田山という映画も強烈に印象に残っています。
もう何度も何度も見ています。
私、実は仮想冬山訓練を冬になると時々しています。

私は三島由紀夫氏の自決のことは当時はあまり印象に残っていません。
それで私は若かりしころ、三島由紀夫氏の大ファンでありました。
小説と実生活の彼とは別世界のものとしてとらえていました。

トラウマとは乗りこえるために自分で設定した山なのかもしれませんね。
ではまた!

投稿: chiiko(ケララさんへ) | 2005.05.06 14:44

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» 夏みかんのにおいと、不思議な話 [虹をわたって]
chiikoさんのブログ「八朔」を読み、なんとなく柑橘系の甘酸っぱい香りを思い浮かべたら、小学校のときに国語の教材を思い出した。 「これはレモンのにおいですか」「いいえ、夏みかんですよ」という会話から始まるものだ。 作者も題名も覚えていなかったのでネットで検...... [続きを読む]

受信: 2005.05.05 20:07

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