岡本太郎さんと敏子さん
岡本太郎記念館に行って、岡本太郎さんに会ってきた。敏子さんにもばったり会えた。「こんにちは」と言うと「こんにちは、いらっしゃい」と迎えてくれた。今は『透明なリアル』展開催中。庭や館内には太陽のオブジェがさまざまたくさんあった。どれも太陽でどれも太郎さんだった。「太陽の塔」もあった。「太陽の塔」の背面には黒い太陽が描かれていることを初めて知った。「黒い太陽」という作品も心に残った。白い線で描かれた黒い太陽の顔。その中心から赤、青、緑、黄、黒の炎が立ち上り、広がっていた。すべてのおおもとの絵だと感じた。
この記念館は岡本太郎さんが50年近く生活し、多くの作品を生み出した創作の場。太郎さんの波動に満ち満ちていた。太郎さんは今も生きている、と何の不思議もなく思える空間だ。岡本太郎さんといえば爆発、激しいイメージ。今回訪れてみて、あたたかく穏やかな太郎さんの一面を知ることができた。敏子さんと長年暮らした空間だからそう感じたのかもしれない。愛の波動に包まれている感じがした。敏子さんと太郎さんのことを私はほとんど存じあげないが、今も敏子さんと太郎さんはそこにいて、一緒に生きて創造しているのだと思う。
岡本太郎さんと敏子さんのことについては☆21st Century Comedyのnobutaさんが記事を多く書かれている。『岡本太郎が、いる』という記事はお二人のことを物語るとてもすばらしい記事。「私は何者でもないことにかけて自信がある」との敏子さんの言葉がとくに心に響いた。私も何者でもない私になりたい、そうありたいと思った。
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コメント
chiikoさんこんばんは。
あの岡本太郎さんに会ってこられましたか。
そう、あれは、「会ってきた」と言ってもなんの違和感もない、私たちが「こーゆー人だろう」と期待しているとおりの姿の、岡本太郎さんですよね。
私も、以前、一般公開される前に一度、岡本邸をたずねて、敏子さんにお話をおうかがいしたことがあります。生き方に筋のとおったおかただったと記憶しています。
ちょっと遠いけど、川崎の登戸のあたり(専修大学生田校舎のすぐ近く)にも、市がちょっと背伸びしてつくった美術館があります。谷間に「母の塔」がにょきっと生えていてちょっと変ですが、よくもわるくも自治体が力を入れて作った施設ですので、一度は行かれるといいですよ。
投稿: アスワド | 2005.04.10 02:11
アスワドさん、おはようございます!
はい、会ってきました。
そこに生きて、おられました。
敏子さんとお話しした経験があるんですね。
生き方に筋をとおすには、天性の力と本人の覚悟や勇気がいることだなと思います。
川崎にも美術館があるそうですね。
まだ行ったことはありません。
今度ぜひ行ってみたいと思っています。
「母の塔」。
太郎さんといえばもうひとりの女性かの子さん。
太郎さんのことをもっともっと知りたいです。
きょうもよい一日を。ではまた!
投稿: chiiko(アスワドさんへ) | 2005.04.10 07:01