「炎のランナー」
オリンピックの陸上競技といえば
映画「炎のランナー」を思い出します。
この映画、ほんとうのところよくわからない映画でした。
青年たちが走る映画です。
みんなどこか似ていて、みんな悩みを抱えていて、みんな走っている映画で、よくわからないけど、走るってすばらしいなと心から思える映画です。ある者は人種偏見に抵抗するために走り、ある者は愛する人のために走り、ある者は神のために走る。
何かのために走る、何かのために生きることを描いた映画だと思います。スローモーションで走る映像とヴァンゲリスの音楽があわさって思い出されます。
野口みずきさんが帰ってきましたね。
野口さんの走りを見ていて中山竹通さんに似ているなと思いました。自分でレースをつくっていく先行独走型の炎のランナー。
私、中山選手は大好きでした。88年ソウル五輪と92年バルセロナ五輪で4位入賞。ソウル五輪のレース直後のインタビューで「3位も4位も1位でなければビリと同じですから」という発言をして、ああ、中山さんらしいなと思い、ますます好きになりました。駆け引きのない走り。あるのは自分自身との駆け引き。自分を信じて自分のために走る炎のランナー。
今、日経新聞スポーツ面で「アテネWATCH」という特集記事があって、注目競技を各分野の専門家が独自の視点で解説しています。中山竹通さんが女子マラソン翌日に野口選手のレースを解説していました(8月23日夕刊の記事)。元マラソンランナーから見た野口選手の走りということで独自の深い分析をしています。野口さんもまた炎のランナーなのだなと解説を読んであらためて思いました。
29日の男子マラソンも近づいてきました。炎のランナーはいるでしょうか。胸がどきどきするぐらいとても楽しみにしています。
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コメント
chiikoさん、遅くなりましたが、トラックバックありがとうございました。
「炎のランナー」、いい映画ですよね。僕も大好きです。chiikoさんの文章を読んでいて、もう一度見てみたくなりました。テレビで放映しないかな~・・・
投稿: yuji | 2004.09.01 01:27
yujiさん、こんにちは。
私こそいろいろ教えていただいてありがとうございます。
yujiさんも「炎のランナー」を見たことがあるんですね。
私、一度見ただけで、よくわからない部分が多い映画ですけど
とても印象に残っています。いい映画ですよね。
ほんと再放送してほしいです。ではまた!
投稿: chiiko(yujiさんへ) | 2004.09.01 08:03