炎のランナー・デリマ選手
バンデルレイ・デリマ選手(男子マラソン銅メダル)のレース後の会見
男子マラソン銅メダリスト、デリマ選手のゴール直前の走りを不思議な気持ちで見てました。笑っている、ジグザグにゆっくり走っている、投げキッスしている、天にむかって両手を広げている。蝶々が喜びのダンスを踊っているみたいだと思いました。
ただひたすら前を向いて走っていたら、いきなりどこかの誰かにコースアウトさせられ、走ることをとめられ、ペースを乱されて、心身ともにパニックになったことでしょう。驚いたでしょう、痛かったでしょう、悔しかったでしょう、怒りがわいてきたでしょう。でも、デリマ選手はその状況をあるがまま受け入れて、再びゴール目指して走り始めました。怒りを笑顔にかえて、悔しさを喜びにかえて、ラストランでみずからの銅メダルを祝ったのでしょう。自分を信じて42.195キロを走りきった炎のランナー・デリマ選手に心から拍手を送ります。
男子マラソンに限らず今度のオリンピックを見て私が感じたことは、
メダルの色は3色あって、金メダルはたった1個しかないけれども、評価には絶対的評価と相対的評価があって、絶対的評価でいえば金メダルは必ずしも1個ではなく無数にあって、デリマ選手に与えられるのは金メダルだろうな、金メダリストはほかにもたくさんいるだろうなということです。
アテネオリンピック2004は終わりましたが、オリンピックはまだまだ続きます。次のオリンピックを楽しみにしています。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (2)
最近のコメント