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2005.06.22

「東へ西へ」

きのうは夏至で十五夜、きょうは満月。ゆうべ私は日が暮れた後、「陽水ライヴ もどり道」を聴きました。このアルバムを聴くと井上陽水さんがフォークの人であることが改めてよくわかります。ギターとハモニカ、想いをこめた詩をていねいに歌います。コンサートの途中ではふるさとのこと、ご家族のこと、ご自分のことをぽつぽつと語ります。

陽水さんの歌は、まさにこちらとあちらの世界を行ったり来たりする感じで、一見奇妙で意味不明なのですが、歌詞の中には実在の地名や生活の場面、このどうしようもない現実が歌われていて、詩とメロディがすっと心に入ってきて、とくに初期の歌は深く揺さぶられます。

きのうは「東へ西へ」が心に響いて、歌詞をよくよく聴いて本当にすごいと思いました。「昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ」で始まり「ガンバレみんなガンバレ月は流れて東へ西へ」。当たり前のことなのに当たり前でないような世界。月は東から西へいくはずですが、よくよく考えれば月は東へ西へ流れていっているのだとわかります。電車のなかの光景や花見の駅での彼女の様子もありありと目に浮かびます。そんなにがんばらなくてもよいものを、みんななんだかがんばってる、私も時には自分で自分にがんばっていきまっしょい、すべては東へ西へ流れていくものだ、と夏至の夜に思いました。

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コメント

chiikoさん、こんにちわ!
東へ西へは、好きな唄のひとつです。
夏至の夜に月のこと思われるとは、流石、
chiikoさんです。
東へ西へ流れていくものなのだと、私も、
改めて思いました。

投稿: うさうさ | 2005.06.22 11:45

うさうささん、こんにちは!
うさうささんもこの唄、好きですか~
私は今までなにげなく口ずさんでいたんですけど、
歌詞をよくよく読んでみて、
これはすごい唄だと思いました。
東へ西へ東へ私も流れ流れてます。
きのうは夏至で十五夜でオムライス。
なんかまるまるとした日でした。
どうもありがとうございます。
ではまた!

投稿: chiiko(うさうささんへ) | 2005.06.22 15:04

chiikoさん,こんばんは。

当時,陽水の「傘がない」を聞いたときは,「何だこいつ,歌は上手だし,メロディもきれいだけれど,社会問題には目を向けずに,小市民的世界で日和っているんじゃないか!」と,実は自分のことで精一杯だった自分はさておいて,うそぶいていたのでした。

でも,歌って難しいもので,小難しい歌詞にすると,しばしば「感動」できない楽曲になってしまうし,「感動」してしまう楽曲の歌詞をよく読むと,(特に昔のヘビメタなど)ほとんど「行け行け! いぇーい!」みたいな内容だったりします。

個人的な趣味ですが,大昔の岡林信康の「手紙」「チューリップのアップリケ」などは,きれいにさらっとプロテストしていたなあと思っています。

投稿: なも | 2005.06.22 18:57

なもさん、こんばんは!
きょうはもうご自宅ですか。
「傘がない」を初めて聴いたときは衝撃的でした。
都会ってどんなところなのだろう~と思いました。
なんで傘がないんだろう~と思いました。
日和っている感じがしたんですね。
自分のことで精一杯だった時代って
ある意味、とても貴重で美しい時代ですよね。

いまごろになって陽水さんを聴くと、
陽水さんの歌は実はかなりはげしくプロテストしているなと思います。
でも、それをそうとはなかなか感じさせない歌というか人ですよね。

私、岡林信康さんの歌はほとんど聴いたことがありません。
「チューリップのアップリケ」ってかわいい題名ですね。
私もきれいにさらっとプロテストしたいなと、
なもさんのコメントを読んで、思いました。

どうもありがとうございます。ではまた!

投稿: chiiko(なもさんへ) | 2005.06.22 19:13

「傘がない」を武田鉄也の母親が聞いたとき、「買えばいいのに」といったそうです。
陽水さんの歌や歌声はふわふわしていてどことなく夢見心地な感じがします。
そういうところがいいのかもしれません。
陽水さんと同年代だったなら、間違いなく、嵌っていたんだろうな、と思うことあります。
久し振りに聞いてみようかなぁ~。

投稿: アキラ | 2005.06.22 23:56

今晩は。

「傘がない」を聞いたときには子供だったので、いろんなことがわからなかったのですが、時々あの歌詞のことを考え続けている自分に気がつきます。

あの混乱した社会状況の時代の中で、日和っているというよりも、個人としての自分を見失いたくない悲壮感のようなものを、僕は今になると感じるのです。

それくらい、状況の中で陽水はいろいろなことを感じていたのだと、今はあの詞をそういう風な聴き方をしています。

投稿: BigBan | 2005.06.23 01:04

追伸です。

「チューリップのアップリケ」は,「貧乏だから,家族でけんかして,あかあちゃんは家出した。やっぱり,わては,おかあちゃんにチューリップのアップリケがついたスカートをこうてほしいから,はよ帰ってきて。」という歌です。

「手紙」では,被差別部落の出身者ということで,愛し合っていたのに恋人と結婚ができなかった女性が,恋人あてに別れのあいさつを書いています。

『新譜ジャーナル別冊 岡林信康の世界』(昭和47年3月 自由国民社刊)に岡林自身が書いているコメントによりますと,後者は実際にそういう立場にあった女性の遺書をもとにしたもの,前者も被差別部落出身の子どもが書いた作文をもとにしたもののようです。

投稿: なも | 2005.06.23 03:08

アキラさん、おはようございます!
「買えばいいのに」という言葉、武田さんのお母さんらしくていいですね。
その言葉を聞いて、私、気持ちがふ~っと軽く明るくなりました。
傘がないって、なんでないのかと思うけど、ないものはないんですよね。
陽水さんの歌と歌声は、深刻さをストレートに感じさせないよさがありますよね。
私はときどき聴きたくなります。
きょうは雨ですが、アキラさん、傘はありますか。
よい一日を。ではまた!

投稿: chiiko(アキラさんへ) | 2005.06.23 07:15

BigBanさん、おはようございます!
BigBanさんも子供の頃だったんですね。
私もこの歌、わけがわからないながらも、ふとした瞬間に思い出して、何なのだろうと立ちどまって思っています。
いまの私が思うに、究極のラブソングみたいな究極のプロテストソングみたいな感じがします。
それをそうとは感じさせない陽水さんは、ほんとうにすごい人だと思います。
この歌は今の時代の歌でもありますよね。
傘がなくても、君には逢えたような気がしています。

どうもありがとうございます。
きょうもよい一日を。ではまた!

投稿: chiiko(BigBanさんへ) | 2005.06.23 07:25

なもさん、おはようございます!
歌詞のこと、くわしく教えていただいてどうもありがとうございます。
2つの歌、いつか聴いてみますね。
チューリップのアップリケときいて、私は母のことを思い出してました。
子供のころには花柄模様の服を母がよく買ってくれていましたし、
アップリケもアイロンとかでつけてくれていました。
ヒマワリのアップリケがついたワンピースが私のお気に入りでした。

きょうもよい一日を。ではまた!

投稿: chiiko(なもさんへ) | 2005.06.23 07:33

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受信: 2005.07.03 15:56

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