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2004.12.18

『自由 愛と平和を謳う』

『自由 愛と平和を謳う』という絵本のような詩集を見つけた。
ポール・エリュアール氏の詩「自由」にクロード・ゴワラン氏が絵を描き、こやま峰子さんが訳をつけている。四行詩のリフレイン。「ぼくは きみの名を書く」と繰り返す。私はエリュアールのことはよく知らない。でも、この詩を読めば、彼が愛と自由と平和を求めて生きた人であることは痛いほどよくわかる。ぼくからきみへの愛の歌が、すべての人に向けての愛の歌へとつながっている。
愛と自由と平和は、口で言うのは簡単で文字にするのも簡単だが、ほんとうに手にするには血や涙を流すこともあり、寒いし痛い、辛く苦しい闘いなのだ。人は名前と目的を持って生まれてきた。絵本を読んで強くそう思った。エリュアールは射手座の人ではないかと調べてみたらやはりそうだった。不思議な符合。すべてはつながっている。

   「自由」
   ぼくの 大切な ノートに
   机に 木々に 砂に
   そして 雪のうえにも
   ぼくは きみの名を書く

   読み終わった ページに
   真っ白な ページのすべてに
   石 血 紙 杯のうえにも
   ぼくは きみの名を書く

   こがね色の イメージに
   ナイトたちの よろいに
   王さまの かんむりにも
   ぼくは きみの名を書く

   ジャングルと 砂漠に
   小鳥の巣と エニシダに
   幼いころの こだまにも
   ぼくは きみの名を書く

   夜のファンタジーに
   日々の 白いパンに
   婚約した 季節にも
   ぼくは きみの名を書く

   コバルトブルーの きれはしに
   くすんだ太陽が うつる池に
   息づく月が うつる湖にも
   ぼくは きみの名を書く

   地平線までつづく はたけに
   小鳥たちの つばさに
   木かげの 水車にも
   ぼくは きみの名を書く

   夜明けの 息吹に
   海にただよう 船に
   とてつもなく 高い山にも
   ぼくは きみの名を書く

   (中略)
 
   そして ひとつひとつの言葉の力で
   ぼくは もう一度 人生に立ち向かう
   ぼくは きみに出会うため うまれてきた
   ぼくは きみの名を書きしるすため
   
   自由という名を

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コメント

chiikoさん、はじめまして。
時折写真の投稿サイトで同じ名前の方の写真を見かけますが、chiikoさんでしたか?

この詩を書いた人をずっと探していたので、今日chiikoさんの記事を拝見してとても嬉しかった。

私が初めてこの詩を読んだのは少女漫画で、大島弓子さんの作品に引用されていました。作品のタイトルは忘れてしまったけれど、この詩がとても印象に残っています。最近特にこの詩が思い出されて仕方ないのです。

「血や涙を流すこともあり、寒いし痛い、辛く苦しい闘いなのだ」。・・本当にそうだなと思います。そして、できれば誰の血も流したくないと思ってしまいます。

詩心はないけれど、写真は好きです。どうぞよろしくお願いしますね。

投稿: petite fleur | 2004.12.18 15:20

petite fleurさん、はじめまして。
写真の投稿サイトで私の名前を見かけられたのですね。私は写真の投稿はしないのですが、私とは違うchiikoさんかもしれません。
もしかしたらアキラさんの夕焼け通信のことかもしれません。アキラさんは写真を撮られる方で、夕焼け通信へはよくお邪魔しています。

大島弓子さんの漫画でこの詩が引用されていたんですね。
私はつい最近知りました。有名な詩なのですね。
petite fleurさんは最近この詩のことをよく思い出していたのですね。
私は「自由」という言葉にひかれてこの絵本に出会いました。
エリュアールは1895年12月14日に生まれました。
不思議なプチシンクロです。
petite fleurさんのサイトへも訪問させていただきます。
私のほうこそよろしくお願いします。
きょうは訪問&コメントありがとうございます。
では、また!

投稿: petite fleurさんへ | 2004.12.18 16:21

こんにちは。
実はこの絵本、chiikoさんのサイトで知ったのですが、ある女の子(小学生)へのクリスマスプレゼントにすることにしました。
まだ意味がわからないでしょうけれど、いつか読み返してくれることを願って。

いつも素敵な本の紹介をありがとうございます。

投稿: BigBan | 2004.12.18 18:04

BigBanさん、こんばんは!
この絵本、とてもいいですよ。
詩も絵も訳もとてもよいです。
最近はよく眺めて読んでます。
女の子にプレゼントするんですね。
BigBanさんから本を贈られるなんて
彼女は幸せですね。うらやましいです。
この詩は前からご存じでしたか。
私はつい最近知りました。
では、また!

投稿: BigBanさんへ | 2004.12.18 20:03

BigBanです。

>この詩は前からご存じでしたか。

いえ。この詩も、chiikoさんのこのサイトで知り、あちこち調べて全文を読むことができました。感謝です。

投稿: BigBan | 2004.12.19 02:14

BigBanさん、おはようございます!
あちこち調べられたのですね。
中略とするのはどうかと思ったのですが、
いろいろ考えて、中略にしました。
でも、自由を得るためにはやはり労を惜しんではいけませんね。
これから少しずつ書き足していこうかなと思っています。
私こそ感謝です。では、また!

投稿: BigBanさんへ | 2004.12.19 08:14

chiikoさん、こんばんは。

すべてはつながっている。そうですね。

わたしはこちらの記事のさわりを拝見し、エリュアールさん自身もその詩も知らなかったのですが、「わたしは、わたしの人生の主人」と言ったという射手座の人を思い浮かべていたのです。
もしかして、それもエリュアールさんだったりして、なんて、「射手座」の部分を読んでそう思いました。

これからは「自由」と聞くとエリュアールさんを思い出しそうです。この本、見てみますね。
近くに「ぽちふくろ」もあるかしら。(*^_^*)
ではではまた!

投稿: ぽち | 2004.12.21 01:50

ぽちさん、おはよう!
体調を崩されていたとのこと。今はもう大丈夫ですか。無理なさらないでくださいね。
「わたしは、わたしの人生の主人」と言ったという射手座の人がいるのですね。
その言葉、素敵ですね。
「マスターの教え」という本があって、
「僕は自分の運命の主人だ」という言葉が出てきます。
同じことを言っているのかもしれませんね。
私はこれから「自由」と聞くとぽちさんを思い出しそうです。
すべてはつながっていますね。
では、また!


投稿: ぽちさんへ | 2004.12.21 07:04

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