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2004.09.05

『アフターダーク』発売直前

『アフターダーク』の発売日9月7日が近づいてきました。
 先月8月6日の時点では「夜明けまでには、まだずいぶん時間がある」という著者紹介文しかなかったのですが、いつの間にか「真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける」という紹介文が加わっていました。表紙の絵もいつの間にかかわってました。フレーズもいくつか示されたようです。
「逃げられない。どこまで逃げても逃げられない」に心ひかれます。

 闇は、村上春樹氏の小説で繰り返し出てくるキーワードです。闇でとくに思い出すのは『羊をめぐる冒険』です。
 闇のなか僕は鼠と再会します。
「俺はきちんとした俺自身として君に会いたかったんだ。俺自身の記憶と俺自身の弱さを持った俺自身としてね。君に暗号のような写真を送ったのもそのせいなんだ。もし偶然が君をこの土地に導いてくれるとしたら、俺は最後に救われるだろうってね」

 闇って怖いです。私は暗闇恐怖症です。闇には極力近づきません。はからずも闇と遭遇したときには、怖いのでじっと目を閉じてます。人の背中のどこかをつかんで、へばりつくようにして歩きます。ただただ人のお荷物になってます。一刻も早く闇から抜け出そうとします。闇のなかから誰かの手が伸びてきて、どこかへ連れ去られてしまう恐怖があります。闇のなかでは自と他の区別がなくなり、誰が誰だかわからなくなります。闇って、見ないから怖いのでしょうね。目を閉じているから怖いのでしょうね。わかってはいるのですが、なかなか目を開けることができません。そろそろいい大人なので闇の克服をしたいと思ってます。

『アフターダーク』で僕は誰と出会い、どんな闇と再会するのでしょう。私にとっても闇の克服につながりそうな予感がします。

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コメント

BigBanです。ご無沙汰です。chiikoさん。
TBありがとうございました。
リンクからこの作品の新しい情報にも触れることが出来ました。
初期の作品から一度ゆっくり読み返してみたいと思っています。

投稿: BigBan | 2004.09.06 00:56

BigBanさん、おはようございます。
このリンクから新しい情報に触れられたのはよかったですね。
私も今回いろいろと新しい情報を知ることができました。
知りたい情報はいつもタイミングよくやってくるんだなと感じてます。
私こそTBとコメントどうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。ではまた。

投稿: chiiko(BigBanさんへ) | 2004.09.06 06:48

おはようございます。

いよいよですね。
私にとって闇で思い出すのは…
ねじまき鳥クロニクルの井戸の中の闇かな。

久しぶりにねじまき鳥を読み返してみよう。

投稿: けひょん | 2004.09.06 10:26

けひょんさん、こんにちは!
そう。ほんと楽しみです。

クロニクルの井戸の中の闇も、ものすごい闇でしたね。
あの小説もとても印象に残ってます。
クミコと僕、もう一度出会えればよいのにね。
もしかしたら闇のなかで再会しているのかも。
闇ってほんと不思議な世界です。
なんでも可能な世界なのかも。ではまたね。

投稿: chiiko(けひょんさんへ) | 2004.09.06 12:31

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村上春樹の2年ぶりの新作「アフターダーク」が9月7日に発売になるという。 前回 [続きを読む]

受信: 2004.09.06 00:53

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