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2004.05.29

『錦繍』

錦繍』宮本輝著・新潮文庫

小説を読むのが好きです。特に日本の現代小説。男性作家物。
一番好きな小説家はだれですかと聞かれれば迷いもなく村上春樹氏ですけど、その次にあげるなら宮本輝氏です。あと別格で夏目漱石先生。3氏の作品はどれも深く寄り添って読んだ記憶が私の中にあります。
今、再び寄り添って読んでみたいと思うのが宮本輝氏の作品です。
デビュー後1978年~1990年・約10年間の作品群。1983年放映のTVドラマ「青が散る」をきっかけに読み始めました。
好きな作品は『青が散る』『春の夢』『錦繍』、エッセイ集『二十歳の火影』、短編集『星々の悲しみ』、対談集『道行く人たち』など。
得体の知れない生と死と魂の物語を過剰な思い入れなく淡々と書き、それでいてとても真摯な思いが込められた作品ばかり。命の不思議さを問いかけ、読む人を深く揺さぶる小説。
先日『錦繍』を読み終えました。「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」という言葉が心に残りました。この言葉との再会は今の私にとって重く大きいです。年を経なければわからなかった言葉。
ほかの作品も読み返したいし、1990年以降の作品はすべて未知なる新作なので読んでみたいと思います。

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コメント

おはようございます!
輝さんはね、もう好きという言葉を越えた存在です。
「物語」という手法を使って、ここまで深く人生の
奥深い素晴らしさを教えてくれるものは小説に限らず、
そうめったやたらにあるもんじゃないです。
個人的には、「春の夢」が一番かなあ。「錦繍」は
何回も読みました。短編集、「真夏の犬」もいいですよ。

投稿: 慈音 | 2004.05.30 09:06

こんにちは。

私も宮本輝さんの作品は大好きです。
もちろん「錦繍」も何度も読みました。
私も「生きている事と・・・」の言葉が心に残っています。
彼の作品を通して「生命」というものを思索します。
「睡蓮の長いまどろみ」も良いですね。

先ほどの「生きていることと・・・・・」という言葉は
私、個人的には宮本氏が「生命の永遠性」を彼の言葉で
表現したものではないかと思っています。
ある時は「生」として、また、ある時は「死」として
「生命自体」は続いていると・・・・・

解ったような、生意気言って、すいません。

投稿: ブルマン | 2004.05.30 12:35

慈音さん、こんにちは!
慈音さんも宮本輝さんの作品を好きなんですよね。Blogを拝見しました。
「春の夢」は私も大好きです。一番かな。
輝さんの作品とは「青が散る」で出会って「春の夢」で決定的に好きになりました。
キンの存在がとても象徴的。どんな状況にあっても生に対して肯定的な主人公たちがいいなと思います。
今、再び読み始めています。
「真夏の犬」もぜひ読んでみたいと思います。

感想を寄せていただいてとてもうれしいです。
どうもありがとうございます。では、また!

投稿: chiiko(慈音さんへ) | 2004.05.30 15:40

ブルマンさん、こんにちは。
ブルマンさんも宮本輝さんファンだったのですね。
おっしゃるようにあの言葉は「生命の連続性」のことを言っているのでしょうね。
実のところ私、あの言葉についてはすべてわかったわけではありません。ただ、最近私が考えていることへの答えのような気がして、とても心に響きました。
「錦繍」は男性の視点で語る男女の書簡小説ということで、私としてはまだまだ謎が多い小説です。でも、伝わるものが多い小説でもあります。

「睡蓮の長いまどろみ」は私、読んだことがありません。
ぜひ今度読んでみたいと思います。

感想を寄せていただいてとてもうれしく思います。
どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。では!

投稿: chiiko(ブルマンさんへ) | 2004.05.30 15:56

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