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2004.05.14

「詩とメルヘン」

私の思い出の雑誌といえば「詩とメルヘン」。
詩、メルヘン、三行詩、そして絵やイラストがゆったりしたレイアウトで掲載されたとても美しい雑誌です。一番愛読していたのは高校時代で、私、発売日がとても待ち遠しく、自作の詩を二、三度、投稿した記憶があります。いつか詩人になりたいなとひとりで思ってました。
とてもささやかな夢。でも、とても叶いそうにない夢。
大学生になっても「詩とメルヘン」は時々買ってました。詩を書いたり読んだりするのがとても好きでした。でも、卒業後「詩とメルヘン」の世界からはしだいに遠ざかっていきました。詩を書くこともまったくしなくなりました。詩もほとんど読まなくなりました。なぜだろう。多分生きていくので精いっぱいだったのでしょう。言葉をつむぐことと生きることが自分のなかでうまく統合できなかったのだと思います。

そして去年の夏「詩とメルヘン」をもう一度読んでみたいな、詩を書いてみたいな、投稿してみたいなとふと思いました。ほんと突然に。
本屋に行って雑誌コーナーを探したけど、見つかりませんでした。ネットで調べて、驚きました。1973年春に創刊された「詩とメルヘン」は2003年7月7日の7・8月合併号で休刊になったとのこと。ほかのことに一生懸命になっている間に私の大切な思い出が終わっていたなんて。いつも私は大切なことに気づくのが遅いのです。

きのうの夜「詩とメルヘン」のことがふと頭をよぎり自宅の書棚を調べたところ6冊見つけました。1983年から1990年にかけてのもの。高校時代に買った「詩とメルヘン」はすべて実家にあるので、発行年から逆算すると学生時代と社会人時代に買ったものだとわかりました。
なぜこの6冊だけが今も手元に残っているのか、自分でも謎です。きっと「詩とメルヘン」を買ってでも読みたい何かがその時期あったのでしょう。もう随分前の雑誌なのにその6冊は引っ越しのたびに捨てられずに持ち運んでいたのでしょう。

表紙は少し色あせているけど、ページを開くと美しい世界が広がっていました。言葉と絵が色鮮やかに浮かび上がって私を迎えてくれました。ちゃんと変わらずにここにいて私をずっと待っていてくれた。
「詩とメルヘン」は休刊になったけど、私の中に詩とメルヘンの世界はずっと生きている。私の「詩とメルヘン」の旅を今から始めていこうと思います。
風薫る五月の思い出にこの気持ちを記しておきます。

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